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センディくんの株式冒険日記 > 須田徹也 > 本の感想 2(続)

結構、間が開きましたが「本の感想 2」の続きです。

・リスクテイカー
これは小説です。
内容はMBAを取得した主人公がヘッジファンドを立ち上げて、1990年代後半の事件に触れて様々なことを学んでいくといったところでしょうか。
著者は川端裕人という方で、この人は教養小説を書く、つまり読むとそのテーマに関する学術的な知識が身につく小説を書くと言われていたので、金融に関するものを読んでみました。
確かに為替、ヘッジファンドの運用方法、アジア通貨危機、ロシア危機などの知識がいくらか身についた気がします。
純粋に小説として面白いか、と言うと名作レベルではないと思いますが、十分に面白い小説だと思います。マネーを扱うものたちのマネーに対するそれぞれの執着の仕方が興味深かったです。

・なぜ企業不祥事は、なくならないのか
これはコンプライアンスの重要性と適切な導入方法を説いた本です。
リスクマネジメントとして、クライシスマネジメントとして、いかにコンプライアンスが重要なのかということを、山一證券などの具体例を混ぜて書いてあるのでよく伝わってきます。
この本に書いてあることをわかりやすくまとめると以下のようになると思います。
・問題が起こる確率を0にすることはできない。
・社内に0でなければならないという雰囲気があると実際に問題が起きても隠す社員が出てきて、結局発覚したときに上層部の対応が遅れる。
・問題が発覚したときでも、適切な対応さえすれば大きな問題になりにくい。
・そのために、問題が起きてもすぐに対応ができるようにしておかなければならない(コンプライアンスの浸透)。
・だからと言って、問題が起きても良いというわけではないのでなくすのではなく減らす取り組みをしましょう。

本書ではコンプライアンスをただの法令遵守という意味ではなく、広い意味で倫理を含めた法令遵守という風に扱っています。

・通貨を読む
名前の通り各国の通貨に関する本です。
例えば、プラザ合意の時、日本側の思惑、アメリカ側の思惑はどのようなものだったのか、ということやグリーンスパンは何をしたのか、ブッシュ大統領と小泉元首相はクリントン大統領の時とは打って変わって仲が良く日本アメリカ双方にとって得になる政策をとったなど。
これをちゃんと読み解けたら結構な知識がつくと思います。
しかし、結構難しいものとなっているのである程度前提知識が必要です。そのせいか私は所々頭を悩ませながら読み、苦労しました。

・経済の世界勢力図
中国、アメリカ、インド、日本、アジア全域、全世界を経済の側面から概観した本です。
この本は非常に面白かったですね。
各国の抱えている問題や今までどのような経済政策をとったか、世界でどのような立場にあるのか、など興味深いことに関して述べてあります。
例えば日本では、借金の問題について詳しく述べてあります。著者の言うとおりになると2015年頃までに何らかの対策を打たなければ日本の国債を買う人がいなくなり、日本は破綻するしかないらしいです。
日本の国債は金利がとても低いですが、今は国内の銀行などが買っています。しかし、銀行が買える量は当然貯蓄量に比例するので限界があります。その限界を超えるのが、現在のペースだと2015年だそうです。
外に売ろうとすると金利を増やさなければならず結局借金は増えるばかり。だから、低い金利である今のうちになんとかしなければ、ということだそうで。
そのために、税金を増やし無駄な出費を抑えなければならないのに、お金が足りないところが多い、節約程度でどうにかなる量じゃない、各団体が反対するということだそうです。増税、外国人移住といった大規模な改革は避けては通れないと著者は言っていますが、私は非常に納得できました。
ちなみに、外国人移住って最近出た話だと思っていたら結構有名な話だったのですね。ゼミの先生も外国人移住は絶対に必要だと言っていたので結構意外でした。
こういった重要なことが書いてありますし、問題を幅広く扱っているので是非みなさんに読んで貰いたい本です。



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追記
破綻はないとしてもデノミはあるかもしれませんね。


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